平行線の世界 [随想]
初めて知ったシンガーソングライターさんなのですが、有坂愛海(えみ)さんという方がいて、今度、亡くなったファンのために追悼ライブを行うそうです。
私はこれをネットニュースで知り、有坂さんのブログへ飛んだのですが、切ない想いが綴られていました。中でも「10年間平行線の世界だった」という一文は胸を打ちました。
亡くなったファンは10年間ほぼ全てのイベントに通っていたそうなのですが、それなのに有坂さんは気付けばファンの住所も電話番号も何も知らない。それで今までのSNSやら何やらを全部読んで、この駅が最寄りと言っていたというような記憶の断片を呼び起こしてファンの家を突き止めます。そして行きました。そこで近所の人からファンの死を知らされることになりました。
有坂さんはアーティストとしてファンとの関係についてかなり考えさせられたようですが、これはファンの側からも全く同じことが当てはまるわけで、私なぞアイドルやモデルさんとファンの関係について何度も考え込んだものです。
本当に、どんなに長い期間、どんなに密度の濃い触れ合いがあっても、ステージに立つ人とファンの間はまさしく「平行線の世界」なのです。決して交わることはない。アイドルなりモデルさんなりが辞めてしまえば(そしてその別れは往々にして前触れなく唐突に来る)もう会うすべはないんです。有坂さんはファンの家を特定しましたが、ブログには書けていないほどの努力をしたはずです。普通はまず100%ムリです。
10年間いつも一緒だったのに「平行線の世界だった」。これは全く胸の痛む言葉です。
有坂愛海さんブログ:「ファンを亡くした気持ち」
私はこれをネットニュースで知り、有坂さんのブログへ飛んだのですが、切ない想いが綴られていました。中でも「10年間平行線の世界だった」という一文は胸を打ちました。
亡くなったファンは10年間ほぼ全てのイベントに通っていたそうなのですが、それなのに有坂さんは気付けばファンの住所も電話番号も何も知らない。それで今までのSNSやら何やらを全部読んで、この駅が最寄りと言っていたというような記憶の断片を呼び起こしてファンの家を突き止めます。そして行きました。そこで近所の人からファンの死を知らされることになりました。
有坂さんはアーティストとしてファンとの関係についてかなり考えさせられたようですが、これはファンの側からも全く同じことが当てはまるわけで、私なぞアイドルやモデルさんとファンの関係について何度も考え込んだものです。
本当に、どんなに長い期間、どんなに密度の濃い触れ合いがあっても、ステージに立つ人とファンの間はまさしく「平行線の世界」なのです。決して交わることはない。アイドルなりモデルさんなりが辞めてしまえば(そしてその別れは往々にして前触れなく唐突に来る)もう会うすべはないんです。有坂さんはファンの家を特定しましたが、ブログには書けていないほどの努力をしたはずです。普通はまず100%ムリです。
10年間いつも一緒だったのに「平行線の世界だった」。これは全く胸の痛む言葉です。
有坂愛海さんブログ:「ファンを亡くした気持ち」
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